欧州発祥の「森のようちえん」は、日本各地でも地域の特色を活かし「自然体験活動を基軸とした保育」として広がりをみせています。「特定非営利活動法人 森のようちえん全国ネットワーク連盟」の団体会員には現在200近くの団体が加盟しており、神奈川県でも「ののはな」を含めて13団体あります。
「森のようちえん」の広がりには、「本来あるべき子どもの成長とはなにか」という問いがひそんでいます。子ども(幼児)時代に本質的に必要なことを見直す、それが森のようちえんの出発点であり根底にある思想だと考えます。
「ののはな」も「森のようちえん」の考え方を取り入れていますが、私たちなりに整理するとその重要性は以下のようになります。
1.子どもたちの体と心の発達が調和的に行われる「自然の中での保育」
2.一人ひとりの子どもの成長の度合い、興味関心の広がり、深まりを大切にできる「少人数制による保育」
3.専任の保育者による計画された、しかし、「子どもたちが自ら成長しようとする力を重視した保育」
4.単に自然の中で遊ぶだけでなく、「読み聞かせや朗唱・素読といった言葉の活動や、絵画・造形活動や音楽にも時間を割いた保育」
「ののはな」では、里山や野はらの中で子どもらしさを満開にして遊び戯れながら強い体の土台をつくり、自然に対する興味をひろげ、人との関わりの中で成長することを促したいと考えています。また、子どもたちにとってなにより重要なのは、「愛され、見守られる」時間を過ごすことでしょう。ののはなでは少人数制のなかで、経験ある保育者が子どもたちをゆったり包み込むように見守ります。